2011年01月

2011年01月31日

反・河村大村


>なんだ、ただの反感贔屓じゃないか

たしかに判官贔屓かもしれない。
河村ファンだったくせにね。まあ、今もファンだけどね(笑)


河村氏が勝つとしても、市民が全面的にお墨付きを与えたという印象をもたせるのはよくない。議会と議論を詰めずに、なんでもかんでも「オレは市民の信頼を得とるでよ。ゆうこときかんか!」的な姿勢を黙認することになる。市長はことあるごとに「議会が反対ばっかでよ」というが、その反対を切り崩す努力も市長の役割だ。建前だとしても、議会に歩み寄る、妥協点を探ろうとする。そういう過程があって、はじめて、自分の持論を徹底的に追及する姿勢に説得力が生まれるのだと思う。 リコール運動の甲斐もあって、去年の後半から議会の一部が報酬削減案や減税案に肯定的な姿勢を見せ始めていた。そうした中で、なぜ対立を先鋭化させるのか。名古屋でコツコツとチマチマやるのではなく、愛知県知事選で大村氏を当選させて、国政凱旋につながる大きな花火を「ドカーン!」と打ちたいだけにしか見えない。


河村氏に投票する気持ちが揺らいだのは、今日ポストに入っていた広報を見た影響が大きい。


11月の定例会で議員報酬に関する条例案が自民・民主から提案されて修正可決されたらしい。その内容は、「平成23年5月以降の議員報酬について、学識経験者や無作為抽出による市民で構成される検討会議において、検討してもらう」というもの。これは、議員報酬の半減を提唱した河村市長やリコール運動の賜物だと思う。どの程度、議会がその報酬を削減するのか、納得のいく説明ができるのか。そこは注視していく必要があるが、自発的な議員報酬の削減に道筋をつけさせたのは大きな進歩。市長の手柄でもあるし、議会の自己改革の萌芽ともいえる。


同時期に、市長も議員報酬に関する条例改正案を提案していた。その内容は、「議員報酬の半減、すなわち800万円については、26年4月1日からとすること」「23年5月1日から24年3月31日までの間は1300万円とすること」「24年度および25年度の議員報酬の額については、無作為抽出により選出された市民等の検討に委ねること」というもの。議会にかなり歩み寄った提案だろう。段階的に報酬を下げていくというのはとても現実的。また、24年度および25年度の報酬を市民などの検討に委ねる姿勢は、限りなく民主的なプロセスだ。

問題は、「議員報酬の半減」への異常なこだわり方だ。段階的に報酬を下げる。市民などの検討に委ねる。こうした現実的かつ建設的妥協ができるなら、26年度以降の報酬も市民などの検討に委ねて段階的削減をしていけばいいではないか。そうすれば、現在の議員の政治活動に大きな支障は出ないし、段階的に削減していく過程で所得に関係なく市議になりやすい仕組みづくりや本格的なボランティア化の検討も夢物語ではなくなるだろう。なぜ、半減なのか?なぜ、そこまで800万円という額にこだわるのか。自分提案の「半減」という果実を何が何でも取りたいだけではないか。そういう気がしてならない。だからこそ、お灸をすえる意味で今回は反・河村。

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2011年01月30日

トリプル期日前投票


期日前投票に行ってきた。
2月6日(日)投開票の
名古屋市長選挙
名古屋市議会解散の是非
愛知県知事選挙の期日前投票に。

複雑化している今回の選挙構図。
そもそもの事の発端は、河村氏主導の議会リコール運動だった。

市選管の不可解な判定で一端はリコール不成立かと思われたが、市長側の支援団体の努力の甲斐もあって一転して決まった議会解散投票。さらに、リコール成立か不成立が決まる前に、自らが提唱する「恒久減税」などが実現できなかったけじめとして突如発表された市長の辞職と出直し市長選。さらにさらに、河村市長は「中京都構想」や「減税」で市と県がより密接に動くべく、県知事選に前自民党衆議院議員の大村秀章候補を担ぎ出した。

その結果、名古屋市長選には4人立候補、県知事選には新人が5人立候補。
市長選では民主と自民が協力して石田芳弘氏を応援。
その一方で、知事選では民主と自民はそれぞれ独自候補を擁立。
その他にも共産が市長選と知事選に独自候補を擁立。
みんなの党も県知事選に独自候補を擁立。
こうして改めて書いてみると、ほんとゴチャゴチャしているなあと(笑)
時間的制約はあったにせよ、民主・自民には河村・大村コンビの対抗軸として県知事選の候補も一本化してほしかった。




で、私の投票とその理由は・・・


【 名古屋市長選挙 】 ・・・ 石田芳弘(民主・自民)

【 理由 】
対河村の最有力候補だから。
そもそも、河村氏は市長をやめる必要はなかった。
市議会解散投票をするならなおさら。
市長選自体が、大村氏への応援のための選挙の私物化という側面が拭い去れない。

河村氏の「議会が議員報酬半減、減税の恒久化などに反対するから解散」という心情はわからないでもない。「議会を専業政治家の集合にしてはならない」という考え方にも共感する。だが、市長は最大限に議会側と熟議をしてきたのかを考えると甚だ怪しい。
「妥協=悪」だとばかりに、自らの公約である「議員報酬半減で800万円」や「市民税の減税恒久化」に拘泥した。議員報酬はどんな根拠で半減なのか?その額で適切な議員活動が行えるのか?逆に、もっと削減することは出来ないのか?市民税の減税を市民はどう実感しているのか?減税の恒久化は行財政改革だけで実現していけるのか?
市長が音頭をとって、そういった疑問点を突き詰める議論やアンケートを議員、有識者、市民を交えた上で行うべきだった。



【 名古屋市議会解散投票 】 ・・・ 反対。

【 理由 】
急ぐ必要性がない。
リコールしなくても、通常の市議会議員選挙が4月までに行われる予定だった。
議会解散ではなく、個別政策の住民投票にしてほしかった。
市長選を行わず、「減税恒久化」や「議員報酬半減」の是非の住民投票であれば、河村氏を応援したい気持ちになっていた。



【 愛知県知事選挙 】 ・・・ 薬師寺道代(みんなの党)

【 理由 】
自らが血を流した上での行財政改革、元医師というバックボーンから提唱するメディカルツーリズムなどの政策に説得力がある。
だが、この乱戦模様では、前回の参議院選に続いて今回も当選は厳しそう。
「知事にしたい」というよりも、
コツコツとがんばって国政に進出してほしいという期待を込めての投票。


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2011年01月18日

新興宗教のお宅訪問

皆さんは、宗教の勧誘が訪問してきたらどう対応するのだろうか。
軽くあしらう?一応、話を聞く?無視する?

数年前の年末の土曜か日曜、うちに20〜30代の3人組が宗教関係の勧誘に来たことがある。ちょうど私は、家の前で自転車の外れたチェーンを直しているところだった。隣のアパートを一軒一軒訪ねながらチラシを配っていて、もしかしたらうちにもくるのかなと思っていたら、やっぱりやって来た。

開口一番、真面目そうなメガネの男が「 何年生? 」と聞いてきた。
「高校2年です」と、なんとなく嘘をついた。
すると、話がいがあると思われてしまったのだろうか。
メガネは
「あと数年で大規模地震がどうのこうの・・・」と一気にしゃべり始めた。

どうやら仏教系の新興宗教っぽい。
大規模地震に備えての予言やその対策についての案内をしているらしい。
自転車の修理に忙しい私は、視線も合わせずに「興味ありません」と述べた。

すると、矢継ぎ早に隣の別の男がへりくつを展開。
「そうは言っても、どうたらこうたら・・・」
苛立ってきた私は
「予言通りに地震が来たとしても後悔しない。だいたい、どうたらこうたら・・・」と反抗的態度。

そんなやりとりが5分以上続いた。
よく喋るわりに一向に反抗的態度を崩さない私。
業を煮やして3人組は勧誘を諦めた。
帰り際にメガネが、「そんな強がっても来るものは来るんだよ!」
と言いつつ、ほかの2人と小馬鹿ににしたように失笑しながら帰っていく姿を強く覚えている。後にも先にも、あんなに苛立ったワケワカラン新興宗教勧誘は来ていない。

ところが先日、その記録が塗り替えられるときがついにきた。
自宅にいると、「ピンポーン!」というチャイムと同時に、「ガチャッ」と施錠してあるドアを無理矢理あけようとする音。最初は、斜め向かいに住むおばさんだと思った。たまにお隣を飛ばして回覧板をうちに届ける際、下町のノリでドアを開けようとすることがよくあったからだ。

そんなことを思いつつモニターを見てみると、見慣れぬ50代の女性が2人。謎の装飾を頭につけ、その下にはちまきを巻き、安っぽい法被のようなものを着ている。チャイムと同時にいきなり他人の家のドアを開けようとするなんて非常識だなあと思いながら
「 興味ありません。お帰りください。 」と、インターホン越しに応えようとしたそのとき。
ふと、右のおばちゃんの口元に目をやると、何かブツブツ言ってるではないか。反応がちっともないことを隣のおばちゃんと雑談しているのかと思いきや、よくわからんお経を唱えてるではないか。

心霊映像をみたときのように鳥肌が立った。
インターホンで相手をするのもやめて、居留守決行。
しかし、お経のボリュームは、隣のアパートの廊下に反響してどんどん大きくなる。
一向にやめる気配がしない。
下手に相手にしたら
「 お宅の邪念をこのお経で振り払いました。お布施をお願いします。 」
とかなんとかわけわからん要求をされるのではと思い、居留守続行。

数分経過してもまだまだ続くお経。
モニター越しにちょっと興味本位で見ていたが、段々と怒りが沸いてきた。
5分以上続くようだったら、
「 警察呼ぶぞ! 」とインターホン越しに言おうと思い始めたとき、
ようやくブツブツ言いながらも2人は踵を返した。
だが、そのまま隣のお宅の前にいくや否や、またお経を唱え始めていた。

一軒一軒しらみつぶしにお経を唱えていた目的はなんだったんだろうか。
強制お経によるお布施狙いか。ドアの施錠とお経を唱えることで在宅かどうか確認し、中に入ってくる新手の空き巣だったのか。いずれにせよ、短い時間でもドアは施錠しておくべきだなあと実感。


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2011年01月12日

期待しすぎ?失望させすぎ?


「内紛」とも形容される管VS小沢の民主党内の駆け引き。
このゴタゴタを見ていると、先の民主党の代表戦で小沢氏を首相にしてしまった方がよかったのではないかとさえ思えてくる。その上で、反小沢グループが小沢政権を短命に追い込み、小沢氏の政治力をそいだ上で政権をとればよかったのに。という妄想。
まあ、仮に小沢氏が代表になっていたら、その時点で反小沢グループが離党して民主党が空中分解しちゃってたかもしれないけど。


今回のゴタゴタを大々的にしたのは菅さん自身だ。
菅さんが「クリーンでオープンな政治」を掲げ、道義的責任を引き合いにして小沢氏を徹底的に追い込んでいくという論理はよくわかる。これは、多くの国民が持つ小沢氏や政治そのものへの不信に応える姿勢だといえる。
問題なのは、なぜこのゴタゴタが「今」なのかということだ。


昨年の代表戦直後、もしくは参議院選直後から「小沢叩き」を徹底的にすることもできたはずだ。そうすれば、建設的ではないにしろ、この抗争を安定政権のために不可欠な過程だと好意的に捉える声も多く生まれていたかもしれない。中々「小沢叩き」をアクセル全開にできなかったのは、党内亀裂を深めたくなかったということだろう。おそらく、当初は代表戦で残った「反小沢と親小沢」というしこりに配慮しながら政権運営をしていこうとしていた。


しかし、それが一気に急転した。
自らの唐突な消費税発言による参議院選の敗北や尖閣問題における後手後手な対応で支持率が大幅に下落。すると、掌を返したように、「反小沢」の姿勢を先鋭化した。
もう、これしかなかったんだろう。得点稼ぎできるような政策課題が見当たらない中では、小沢という「敵」を大きく取り上げて叩く構図しか。


この手法は、派閥政治の族議員を「抵抗勢力」と定義し、急進的な国民的支持を誇った小泉首相のそれと似ている。唯一違うのは、その覚悟だ。小泉氏の場合は、良かれ悪かれ「郵政民営化」を旗印に衆議院の解散まで断行した。それに比べ、菅さんは、小沢氏個人の政治的影響力を壊滅させることにしか主眼を置いていない。「クリーンでオープンな政治」を掲げるなら、「小沢排除」と同時に、国政全体の政治資金問題のあり方にまで議論を深めるのが筋ではないだろうか。そこにはもちろん、議員定数や歳費削減などの議会改革も当然絡んでくるだろう。


このままなし崩し的に惰性で政権を続けられるよりは、思い切って管政権が取り組むべき新たな方向性を打ち出してもらった方がマシだ。
管さん自身は消費税を始めとする税制改革、そこから始まる社会保障制度改革に意欲的だと聞く。ならば、なおさら、政治資金に関する改革とそれに続く議会改革を打ち出してほしい。特権的ともいえる国会議員の待遇を改善せずに、「消費税を!社会保障を!」といくら言ったところで、国民に響くわけがない。身内や野党から相手にされないとしても、正面きって改めて「議会改革」を訴えれば、国民の見る目が少しは変わる可能性があるかもしれない。支持率が回復しないとしても、「議会改革を中心した行財政改革を提案」という大義を抱えて玉砕するのはそれはそれで華になるのではないだろうか(笑)


自民党政治ではできなかったことの実現。
それこそが民主党政権の意義であるとするならば、議会改革に本腰を入れるべきだ。これに手をつけない限り、公務員削減や消費税増税の議論が深まるわけがない。

なんのために政権交代したんだ、民主党よ。
強引なやり方はあまり好かないが、名古屋市長河村たかしの議員歳費半減に取り組む姿勢を少しは見習ってほしい。


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2011年01月03日

2011あけおめコトヨロ新年会

毎年恒例の新年会。
自分で日にちも場所も調整したのだが、今日は「ちょっと行くのめんどくさいなあ」という気分。そういう気持ちのまま行くと、やっぱりというかしゃべっていても話を聞いていてもどこか上の空(笑)いい年して、言葉や態度にもそれが如実に出てしまっていたと思う。



毎度毎度、居酒屋に行った後に思うことだけど今日もちょっと食べ過ぎた感じ。
口の中が塩辛い(未だに辛い。居酒屋の味つけめ!)
あとからあとから異常に喉が渇く。
店外のローソンで2人が飲み物を買っているのを見て、やっぱりみんなも同じ感覚なのかなあと。居酒屋はいくら安くてもやっぱりガツガツ食うべきところじゃないなと。



6時に居酒屋に入ったとき、店内はガラガラ。
1月2日だとみんな帰省していて居酒屋は流行らないよな。
なんて思っていたら、時間を追うごとに見る見る人が増えていき、
しまいには呼び出しボタンを押しても店員が中々来ないほどの混雑ぶりに。

少ない人数で淡々と駆け回る居酒屋の店員。
その姿から色々考えさせられた。
世の中の大多数が年末年始を休日として満喫している中、その休日を休日らしく過ごせるように支える居酒屋などのサービス産業。そこで働く人々の忙しそうな仕事ぶりをまざまざと見ていると、「お金を払っているとはいえ、ホントありがたいよなあ」と。自分がニートという現状だからこそ、よりいっそうそういう風に感慨深く思うのかもしれない。



1年ぶりに会ったけど久しぶりという感じがしなかった新年会(笑)
顔を見る。
他愛ない話をする。
知り合いの近況を伝え合う。
それをきっかけにしてちょっと元気をもらう。
ちょっと自分を見つめ直す。

なんていうことはない。

まあ、それでいいんだろう。
それだけでいいんだろう。
それがまたいいんだろう。

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