2016年07月

2016年07月26日

真夏の5日間出口調査バイト 〜 5社ごちゃごちゃも 〜


今年の参議院選。
期日前投票期間と選挙当日を含め
5日間出口調査の短期バイトをしました。


6/26(日)  回答してくれた方  88人
7/2 (土)  回答してくれた方  64人
7/3 (日)  回答してくれた方  89人
7/9 (土)  回答してくれた方  107人
7/10(日)  回答してくれた方  78人



〜 意外と回答してくれる 〜

ビラ配り系は
アルバイトや
アルバイト以外も
これまでに経験があったんですけど
アンケート系のアルバイトは今回が初めて。


アンケート系ということで
断られる確率が高いのかという先入観がありましたが
実際にやってみると
回答してくださる人は想像以上に多かったです。


投票所の前と言う場所柄
その他のアンケート調査に比べて
「出口調査をしている」ということを
理解してもらいやすいので
それが回答してもらいやすさにも影響しているのかなと。



〜 様々な年代の回答者 〜

忙しそうでもじっくりと回答してくださる人。
流れ作業のようにテンポよく回答してくださる人。
一問一問の選択肢をよく確かめながら回答してくださる人。
『出口調査』自体に興味を持って回答してくださる人。


アンケートに協力すると決める瞬間の表情や態度、
回答する様子まで人それぞれですが
どの人も真剣に回答してくれているのが印象的でした。


選挙で投票した候補・政党などといった
真剣かつ繊細な話題のアンケートならではという感じがしましたね。


全体的に
中高年以上の人が多いだろうと思いきや
投票所の前に1日立っていると
「 10代〜70代以上まで全年代一応来るんだな 」
ということを実感。


投票所や時間帯によっては
来る年齢層に
一定の傾向が見られたりするのは興味深かったです。



〜 5社ごちゃごちゃ出口調査 〜

どの日も必ず
他社の出口調査員もいらっしゃいました。


少ない時だと自分も含めて2社(楽々)
多い時だと自分も含めて5社(キツイ)


他社さんとは
その時々の阿吽の呼吸で
声掛けする順番を譲ったり
立つ場所を交代し合ったり
流動的に融通し合う雰囲気がありました。


他社に回答した人に
声掛けをしてはいけないルールはありませんが
社が違うとはいえ
投票を終えた人に
「 何度も同じようなアンケートを求めるのは
  負担ではないか?失礼ではないか? 」
という葛藤があったんですが
出口調査員が5社の時は
その葛藤も自然となくなりました(笑)


他社アンケートに回答した人が
アンケートを終えた時点で
低姿勢で
「 すみませんがこちらもお願いできないでしょうか? 」
とお願いしてみると
意外や意外に答えてくれる人は多かったです。


「まあしょうがないな」感覚の人。
「流れ作業でついでに」感覚の人。
色々だと思いますが
一度他社アンケートに答えている時点で
回答することへの負担が低くなっていた、
心理的ハードルが低くなっていたのかなと。


苦笑いしながら
「 報道機関によって出口調査は別々なんですね。
  ご苦労様です 」
と労ってくださりつつ回答してくれる人までいました。


僕は2社目として
何度もトライすることがありましたが
某社の調査員の方は
3社目だとしても気にせず
低姿勢かつ貪欲にトライしていて
「 この姿勢は見習わなきゃな 」と刺激されましたね(笑)



〜 屋外立ち仕事の苦労 〜

夏の屋外という環境だったので
水筒を持っていっても昼過ぎに空になり
ペットボトルを1本購入というのが
お決まりのパターン。


時間帯によって波はあるものの
1日を通じて投票に来る人はそれなりにいるので
完全に棒立ちになることは少なく
それほど立ちっぱなしによる疲労感はなかったです。


午前から午後まで
休憩を除いて
「7時間の屋外」という環境が
一番の苦労だったと思います。
(肉体的より精神的にハード)


当事者として経験をすると
その作業や仕事の苦労が身に染みます。


選挙期間中
駅前で大きなボードを持った
大学生くらいの女性スタッフに声をかけられて
思わず立ち止まりました。


某党の政策で
気になるものを聞かれて
こちらがボードに
シールをペタッと貼るたびに
丁寧に政策の意図を説明してくれて
最後に某党の若者向けパンフレットをくれました。


普段なら
ほとんど立ち止まりませんが
出口調査員のバイトをやっていたからでしょうね、
思わずその女性スタッフに自分を重ねあわせて
耳を傾けずにはいられませんでした
( 屋外立ち仕事苦労に共感 )


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2016年07月04日

無党派が無選派にならない時の面白味



政党・政治団体・業界団体・宗教団体などに
所属または親密度が高い人たちは
半自動的・反射的に
投票する候補者と政党を決めているイメージが強い。


その時々の世相に応じ
投票先の傾向に若干の変動はあるだろうが
何らかのきっかけで
政治観の転換が起こらない限り
人生において支持・親密さを感じる
政治思想・政党などは大体一定になる。


各団体の直接的・間接的な関係者である人々による
安定的な集票力は選挙結果を左右していく。
それに対して
無党派の集票力は
その時々のムードで大きく変動していく。


政治や選挙への関心が高まっている時でないと
無党派はわざわざ投票へ向かわない。


無党派と呼ばれる人たちの総計は
最大与党である自民党の支持者と同等かそれ以上でも
無党派は無党派ゆえにまとまりはない。


自ずと
安定的な集票力を持つ
様々な団体の支援を受ける政党が有利になってくる。
そして
票の奪い合いではなく
政党同士の連立・連携で
効率的に票のシェアが行われるかどうかが重要になってくる。


嫌味でも皮肉でも何でもなく
選挙に高い確率で足を向ける
各団体の直接的・間接的な関係者の人々だけでは
選挙結果は予想通りな結果に落ち着いていく。


一方で
無党派が投票すればするほど
選挙結果は予想しにくさを増して
「ザ・選挙」なつまらなさや
「ザ・定番」な味気なさが薄れていく。


どれだけ本人が
理性的かつ合理的に選んだつもりでも
振り返った時に
「理性的かつ合理的に選べていた」と
言えることなど何1つない。


生活のあらゆる選択が
人生のあらゆる選択が
理性的かつ合理的な選択や結果を導くならば
苦労はないように思えるが
そんなのは面白味がない。


投票なんて
気軽に考えて
気軽にすればいいとつくづく思う。


現に
政党など様々な団体に
所属または親密度が高い人たちは
好きな芸能人や
お気に入りのブランドを
純粋に自然に支持するように
気軽に投票している。


無党派と呼ばれる人たちで
重視したい政策や分野が特にない人ほど
特に投票したい候補や政党がない人ほど
「気軽に」を通り越して
適当に投票すればいいとつくづく思う。


適当に投票しても
そこにはちゃんと
その時々の
その人なりの考えや判断が混ざっていく。


無党派が思う以上に
無党派の1票1票が動いた時の価値は大きい。


無党派はまとまらない。

しかし
無党派が大きく動くときは
自然と一定の流れや傾向が生じてくる。


無党派の大きな動きは
選挙結果に予測しにくさという面白味を与え
集票力の高い様々な団体に左右されがちな選挙結果に
おおきな確かな風穴を開けてくれる。


と、
書く私は
その時々の選挙において
関心が高くても投票しなかったり
関心が低くても投票したりといった
適当な真剣な投票行動を繰り返している。


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